あなたの未来を守るライフスタイル情報誌乳酸菌PRESS2017
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7.8


乳酸菌LS1オフィシャルパートナー

花咲徳栄高校、
第99回全国高校野球選手権大会で初優勝!
乳酸菌LS1アンバサダー塚原トレーナーとともに掴んだ真紅の大優勝旗


花咲徳栄高校、第99回 全国高校野球選手権大会で初優勝!
初の決勝進出で悲願の初優勝

今夏も多くの名勝負が生まれ、日本中が歓喜と感動に包まれた夏の甲子園。8/23(水)決勝の9回裏2死、いつもと変わらない冷静な表情で守備につく花咲徳栄ナイン。広陵の最終打者が右飛を打ち上げ、背番号9・小川選手がしっかり補球、この瞬間、花咲徳栄が14-4のスコアで夏の甲子園初制覇を成し遂げました。
常に「日本一」を掲げ、甲子園決勝の舞台でこの瞬間を追い続けてきた徳栄ナイン。埼玉県大会の初戦からさかのぼると、実に13連勝という快挙を成し遂げ、万感の想いで表情をくしゃくしゃにしながらマウンドに集まり、喜びを爆発させました。
花咲徳栄の夏の甲子園初優勝は、夏の選手権大会99回の歴史で、埼玉県に初めて真紅の大優勝旗が渡り、730万人の埼玉県民の悲願が叶った、歴史的な大会となりました。

16安打の猛攻、逃げない野球
今大会、甲子園に花咲徳栄の校歌が6度響き渡りました。

今大会1回戦から6試合全て2桁安打、9得点以上をあげてきた強力打線は決勝の舞台でも序盤から爆発。点差が開いても最後まで「次の塁」を狙う姿勢を崩さない「強い攻め」。今大会の花咲徳栄の強さの集大成を見せました。
大会通算6本塁打を打ち、あの清原和博さん(PL学園)の大会本塁打記録を32年振りに塗り替えた「怪物」・中村奨成捕手を擁する広陵打線に対し、今大会の「必勝リレー」綱脇・清水両投手が真っ向勝負。中村選手から大会初の三振を奪うなど、岩井監督が掲げていた「逃げない野球」で、同じく夏の甲子園初優勝を目指した強豪・広陵高校に勝ち切る優勝となりました。



甲子園を行進

真紅の大優勝旗を持つ千丸主将を先頭に、甲子園を行進。

塚原トレーナー

選手のコンディショニングを大会中も支えてきた塚原トレーナー。チームに口腔ケアも取り入れて、遂に全国制覇を達成されました。

甲子園優勝校の壁〜試練となった数々の敗戦
塚原トレーナーのアイデア溢れるメニューを明るい雰囲気で取り組む選手たち    

2016年夏、2年連続で甲子園に出場したものの3回戦で栃木県代表・作新学院に2-6で敗退、2015年夏には神奈川県代表・東海大相模に準々決勝で3-4で惜敗するなど、過去4回の出場で3回は敗戦相手が「甲子園優勝校」となっていました。


「夏の甲子園で全国制覇するためには」

塚原トレーナーは従来のトレーニングやコンディショニングに加え、新たな観点で口腔内ケアも取り入れ、乳酸菌LS1がその挑戦をサポートする活動が始まりました。
2016年11月、塚原トレーナーとともに初めて花咲徳栄グランドを訪れました。花咲徳栄高校が乳酸菌LS1とともに夏の甲子園制覇に挑むスタート。グランドには「日本一を掴みにいく」という強い意思が伝わってくる、熱く厳しい練習に取り組む選手達の姿がありました。


「厳しい道のりを一歩、一歩駆け上がる」

2年連続の甲子園での敗戦から、秋、冬、春と、サポート活動を通してチーム全体での成長を徐々に実感していきました。


甲子園で最速150kmをマークし、U-18高校日本代表に選出されたエース清水投手。高校野球では難しい、全試合クローザーとして優勝へ導いた。

6試合全てに先発した綱脇投手。制球力抜群の変化球でゲームメイクした。

プロ注目の俊足スラッガー西川外野手。
決勝の舞台で3安打4打点と、サイクル安打に迫る活躍

ぶれない姿勢で攻守ともに勝つゲームプランを実践。個々の役割を踏まえた選手たちへのマネジメントも印象的でした。

「甲子園6試合で61得点」と「勝利の方程式」

「打線の破壊力がないと甲子園に出場してくる強豪校には通用しない。」岩井監督の方針から生まれた新たな課題に、昨秋から取り組みました。明らかに鋭くなった選手たちのスイングは、ストライクゾーンに来る球を1球で仕留める強さと正確さを持つ、日本一の強力打線へと変貌していきました。
また甲子園で岩井監督に「役者が揃った」と言わしめた投手2枚看板の綱脇・清水両投手。「柔と剛」と表現される必勝リレーは、甲子園出場してきた強豪校に、要所で試合の流れを渡さない守備の要として機能し、「逃げない野球」で厳しいトーナメントを勝ち上がりました。

おめでとう、花咲徳栄高校

日常生活で「軽視」されがちな口腔内ケアの必要性と、その重大なリスク。しっかり歯みがきをすることや、定期的に予防型歯科へメンテナンスに通院するなどの行動は、生活の中では億劫になったり、継続されなかったりしてしまう「地道」な努力とも言えます。
将来が楽しみな子供たちの「未来を守る」という大義を掲げて、より多くの方々に口腔や全身の健康に関する正しい知識や、必要性に触れて欲しいと、湖池屋が昨年末より始めたスポーツチームへのサポート活動。その初年度に夏の甲子園を制覇するという偉業を成し遂げた花咲徳栄高校。彼らの厳しく、地道な努力を追い続けてきたからこそ、心から「おめでとう」と伝えたい。
この夏の甲子園で見た「景色」を目に焼き付けて、記念すべき第100回大会に向けて、引き続きサポート活動を継続していきます。

湖池屋 ダイレクト マーケティング部
乳酸菌LS1ショップ
店長 青島 健二





プレイバック「甲子園出場」までの激闘

花咲徳栄高校、第99回 全国高校野球選手権大会で初優勝!

総勢137名の部員を中心とした花咲徳栄の応援団。

花咲徳栄高校、第99回 全国高校野球選手権大会で初優勝!

【左】7回目からリリーフした背番号1・エースの清水投手。プロも注目する快速球で甲子園を引き寄せました。
【中央】今大会注目のスラッガー・3番の西川選手。左右に打ち分け、俊足でベースを駆け抜ける。
【右】決勝戦の先発を任されたのは背番号10・綱脇投手。6回まで丁寧にゲームメイク。

3年連続5度目の埼玉県大会優勝

埼玉県大会決勝の相手は春季大会5年連続の関東王者であり、このチームとなって3度目の対戦となった浦和学院高校。過去2試合はどちらもサヨナラまでもつれる熱戦を繰り広げた強豪校同士の対決に、球場は大いに盛り上がりました。
花咲徳栄高校注目の先発投手は綱脇慧投手(3年)。エースの清水達也投手(3年)が控える中、序盤どのようなピッチングをするかに注目が集まりました。
初回、相手先発投手の渡邊勇太朗投手の立ち上がりを攻め、2アウトながら満塁の場面を作るも得点のチャンスを生かせない。対する浦和学院も綱脇投手の投球に狙い球を絞れず、お互い無得点のまま中盤へと進みます。
1番打者から始まる5回表の花咲徳栄の攻撃でついに試合が動きました。
0アウト一塁から2番主将の千丸剛選手(3年)がライトオーバーの二塁打でランナー二、三塁とチャンスを広げる。続く3番の西川愛也選手(3年)はフォアボールを選び、0アウト満塁。ここで迎えるはプロの球団スカウトも注目する4番の野村佑希選手(2年)。

乳酸菌LS1を練習時に持ち込む選手たち。

スタンドからの大声援を背にバッターボックスに立ったものの、浦和学院のエース・渡邊勇太朗投手の前に空振り三振。1アウト満塁になったところで、浦和学院は渡邊投手を代えて継投策に出ます。ここから試合が大きく動きました。
次打者、5番須永光選手(3年)はボールをしっかりと見極めて、押し出し四球で待望の先制点をもぎ取ると、続く6番7番とまたも押し出しでこの回一挙4点。一気に4-0と花咲徳栄高校が試合の主導権を握りました。
7回からはエースの清水達也投手(3年)がマウンドに上がり、持ち味の快速球でヒットを許さない投球で試合を締め、5-2で浦和学院高校に雪辱を果たし、見事甲子園出場を決めました。



塚原謙太郎トレーナーレポート

「プレー以外の生活面が徐々に改善され、全員がチームをけん引するという意識が上がり、チーム力が確実に上がってきた」
昨秋の新チーム発足時、最初の公式戦である秋季大会では浦和学院に決勝でサヨナラ負けするなど、勝ちきれない試合が続きました。
冬場のトレーニングは花咲徳栄名物の砂場トレーニングで足腰を鍛えたり、加圧で筋肉に負荷をかけた状態でのトレーニングを徹底し、体幹を中心に体をいじめ抜きました。選手たちも根をあげながらも、必死についてきてくれたので、真夏の連戦を戦う体力と精神力もその練習で鍛えられたのかもしれませんね。
プレー以外では、当初は私も含め、コーチ陣が1から10まで指示を出さなければ動かなかった選手たちでしたが、時間が経つにつれ、自分たちで準備や片付け、周りに気を配るなど生活面が徐々に整うようになりました。自らの道具や体のケアなどもその頃から気をつけられる選手が増えてきたように思います。

冬場の体幹・下半身強化トレーニング。砂場で行う名物メニュー。

春の大会も決勝で負けるなど、浦和学院の壁を破れずにいましたが、冬から春、春から夏と季節を越えるごとに『全員がチームをけん引する意識』が高まり、チーム全体の力がよりアップしている印象を受けましたね。
夏の決勝後に岩井監督も「こつこつと積み重ねてきたことが結果に繋がりました」と目を細めました。
昨年の高橋昴也投手(2016ドラフト2位・広島)のような大黒柱はいませんが、「夏には必ず勝つ」という強い気持ちで全員で一丸となって戦い、一戦一戦チーム力をつけているので、全国制覇を現実なものにできるだけのチームになってきたのではないでしょうか。




乳酸菌LS1オフィシャルパートナー

仙台育英学園 秀光中等教育学校
「チームLS1」 灼熱の宮崎で奮闘!
第39回全国中学校軟式野球大会 観戦レポート

花咲徳栄高校、第99回 全国高校野球選手権大会で初優勝!
日本一からの招待―。

仙台育英秀光中等教育学校が、2010年から掲げているスローガンである。その年ごとにさまざまなテーマはあるが、土台となる考えは変わっていない。
「日本一はつかみとるものではなく、招かれるもの。日本一にふさわしい行動、取り組みを続けていれば、自ずと日本一の招待状が舞い降りてくる。」2007年から指揮を執る須江航監督の考えである。
2014年夏、徳島で行われた全国中学校軟式野球大会(以下、全中)で初めて日本一に招かれた。走塁、二塁けん制、ポジショニングを徹底的に究め、他のチームを圧倒。全中を含めて年間成績169勝5敗1分と驚異的な数字を残した。キャプテンの西巻賢二、内野の斎藤育輝ら主力選手は進学した仙台育英高校で活躍し、今夏の甲子園では大阪桐蔭高校に逆転サヨナラで勝利。秀光中で培った経験は、高校野球でも確実に生かされている。

「1番・捕手」攻守の要、木村捕手(2年)。

「1番・捕手」攻守の要、木村捕手(2年)。投手への丁寧なリードが光り、打撃では準々決勝でレフトオーバーの2塁打を放つなど、強打の1番打者としても活躍。

準々決勝0-0で迎えた6回裏、冷静な好走塁で先制のホームを踏んだ杉山選手(3年)。

準々決勝0-0で迎えた6回裏、冷静な好走塁で先制のホームを踏んだ杉山選手(3年)。準決勝では先発投手として、制球力抜群の安定した投球を見せた。

準々決勝を3-0で勝利し、校歌斉唱。

準々決勝を3-0で勝利し、校歌斉唱。選手個々が役割を理解し、淡々と、正確に進めていく姿に強さを感じるゲームであった。

今季のテーマ「丁寧さ」「献身さ」を追求し、目指した日本一

今年、秀光中は4年連続7度目となる全中に出場した。開催地は南国・宮崎。狙うは2014年以来の日本一だ。チームが掲げたテーマは「丁寧さと献身さ」。夏の宮城大会開幕前に、須江監督は選手に告げた。
「丁寧さと献身さに勝るものはない。このことだけを徹底してやり続けていこう」
春の全日本少年軟式野球大会では、準決勝で守備が崩れて0対4で敗戦。新チーム発足後から守備を重点的に鍛え上げてきたが、肝心の全国大会で痛いミスが続いた。
この敗戦からさらに基礎基本を徹底。キャッチボールでは「捕球時に目線とボールを合わせる」「グラブの芯で捕り、音を鳴らす」など、当たり前ではあるが、意識が抜けがちのことをくり返し続けた。
宮崎全中の開会式前、須江監督はこう話していた。
「技術はあるチームなので、あとはどこまで丁寧にできるか。そこが一番のポイントです」ひむかスタジアムで行われた初戦(2回戦)の鹿児島育英館中戦は、相手ピッチャーの変化球を見極め、5対0で快勝した。感心したのは、守備のときに内野陣が何度も何度も土をならしていたことだ。キャッチャーの木村航大(2年)は、手でキャッチャーボックスやバッターボックスをならしていた。
「丁寧にならすことで、ピッチャーに安心感を与えられます。自分自身も落ち着いてプレーすることができます」(木村)
ただ、いつもできるわけではない。試合に集中しすぎると、ならすことを忘れることもある。そんなとき、「木村、ホームベースまわりならしておけよ!」と声をかけていたのがショートの小熊慎之介(3年)だ。こんなやり取りをしているチームには初めて出会った。
「公開練習のときに土が荒れやすいのがわかったので、いつも以上にならすことを心がけました。2年生には、気付いた3年生が積極的に声をかけるようにしています」(小熊)
須江監督が求める「丁寧さ」とはこういうことなのかと、試合を見て実感した。そして、「献身さ」とは仲間のために声をかけ、プレーをすること。この2つがしっかりとできていれば、自ずと結果はついてくる。

惜しくも3位で大会を終えた秀光中ナイン。新チームで2014年夏以来の全国制覇を目指す。

昨年夏の同大会、今春の全日本少年軟式野球大会に続き、惜しくも3位で大会を終えた秀光中ナイン。新チームで2014年夏以来の全国制覇を目指す。

準々決勝は、石川・兼六中に3対0で勝利。無得点で迎えた6回裏、無死一塁から杉山歩海が絶妙なディレードスチールを決めると、主砲の宮本拓実がランナー二塁からのセーフティエンドランを決めて、貴重な先制点をもぎとった。戦術の完成度は、群を抜いていた。
ただ…、トーナメントはどんなときでも勝ち続けなければいけない。いいときもあれば悪いときもある。ダブルヘッダーで行われた準決勝の北海道・白翔中では、1回表に守備のミスが重なり2失点。大事にしてきた丁寧さが、ここでは少し欠けていた。攻撃陣は粘りの野球で1点差に詰め寄るも、チャンスで決定打が出ずに1対2で敗戦した。
第三位の表彰を受けたあと、須江監督はベンチに選手を集め、およそ20分語りかけた。
「この日のことを絶対に忘れるな。そして、今日、約束してくれ。保護者やお世話になった方々に感謝を伝えるとともに、これからどう過ごしていくのか、どう生きていくのかを言葉で誓ってほしい。勝っても負けても必ず終わりはくる。でも、ここで終わりではなくて、またここから始まるんだ」
キャプテンの宮本は涙をためながら、これからの誓いを述べた。
「1、2年生が日本一になれるようにバックアップし、高校では秀光中で学んだ“丁寧さ”を大切にして、プレーしていきたいです」
宮崎の地でそれぞれが誓った想い。この敗戦を力に換えて、再びの日本一に挑戦する。文・大利実

profile

スポーツライター 大利 実

1977年生まれ、横浜市港南区出身。スポーツライターの事務所を経て、2003年に独立。中学軟式野球や神奈川高校野球を中心に取材・執筆活動を行っている。『野球太郎』『中学野球太郎』『ホームラン』などで執筆。著書に『中学の部活に学ぶ わが子をグングン伸ばす方法』(大空ポケット新書)『高校野球 神奈川を戦う監督たち』『高校野球 神奈川を戦う監督たち2』(日刊スポーツ出版社)『101年目の高校野球「いまどき世代」の力を引き出す監督たち』(インプレス)がある。

秀光中は3学年で総勢35名。強豪校では少数精鋭といえる人数だが、本当の意味でチーム一丸と言えるチームワークが光る。ベンチやスタンドから鼓舞する声は、出場選手たちに勇気を与えていた。

準々決勝は先発投手で完封、4番打者として先制タイムリーを打ったエースで4番の宮本主将(3年)。準決勝もライトからナインを鼓舞し続け、4番打者として2安打を打つも、あと一歩勝利に届かなかった。大会後、U-15侍ジャパン代表に選出された。日本代表としての活躍にも期待。

〈上〉チームを率いた須江航監督(34)。大会前までのチーム成績は167勝7敗(1分)と、驚異的な強さで全国大会へ出場。チームへ徹底していた「丁寧さと献身さ」という指導は、野球だけでなく中学生としての人間形成の場として、かけがえのない経験や教えになった。〈下〉3位入賞の表彰を受ける選手たち。全国大会では昨年夏、今春に続き3期連続の3位。

ぶれない指導、育まれる「自主性と判断力」

惜しくも2度目の全中優勝を逃し、全国3位でこのチームで最後の夏を終えた秀光中。私たちは宮崎・サンマリンスタジアムのスタンドで勝利と敗戦両方の光景を目にしました。このチームも湖池屋が昨年12月からサポート活動を始め、思い入れをもってサポートをし、チームの健康や成長を追っている「唯一の中学校」です。昨年末、始めて須江監督に出会った時こんな方針をお聞きしました。「“予防医学”は一番やりたかったこと。日常から「予防」を心がけることで、自分の体への意識も高まるし、興味を持つようになる。選手たちが自主的に食や健康に興味を持つことが一番。」この須江監督の方針を踏まえ、有望な中学生選手の未来を守るために、湖池屋・乳酸菌LS1は引き続きサポート活動を行っていきます。2度目の全国制覇への道は来春以降に持ち越されましたが、秀光中が「日本一から招待」されるのは遠くない、と思います。

湖池屋 ダイレクト マーケティング部
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店長 青島 健二