あなたの未来を守るライフスタイル情報誌乳酸菌PRESS2017
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富士通株式会社クラウドサービスセミナー

「日本の未来を守る」予防歯科のイノベーションを目指す新たな医と産業の連携

富士通株式会社クラウドサービスセミナーに参加しました。


2017年6月11日(日)、富士通ソリューションスクエアにて「富士通クラウドサービス説明会」が開催され、「予防歯科推進」を共通テーマに富士通様と「企業連携」を始めた湖池屋が初めて参加しました。

歯科40医院から歯科医・歯科衛生士約100名、企業からは富士通、湖池屋、全日空商事3社で20名、総勢120名の参加でセミナーが開催されました。

  ※図1 富士通様のクラウドサービス「歯の健康ファイル」

富士通クラウドサービスとは

近年、クラウドサービスを利用した情報管理は様々な分野で行われていますが、富士通様は歯科医院に通う患者さんに対して、自分の口腔内の様々な情報を、自分のパソコンやスマートフォン等で簡単に閲覧できる仕組みを構築し、それを歯科医院が患者さんに向けて提供できる環境を2017年春よりスタートされています。(※図1)厚生労働省のガイドラインに準拠したVPN(FENICS)を採用し、セキュリティに優れた専用回線を使うなど、その分野で「世界屈指」と言われる富士通様の技術と、「一生涯にわたり口腔の健康を守ること」を目指す予防歯科医師との新たな連携で生まれた、革新的な患者さん向けのサービスです。広く国民・患者に対しエビデンス(診断結果)を基に、より一層「予防歯科の価値」を啓発する必要があると考える全国の予防歯科医院より、歯科医様、歯科衛生士様など約100名が参加した、熱気溢れるセミナーとなりました。

“予防歯科の本当の価値”をどのように 広めていくか

歯科医療従事者と企業が連携し、予防歯科の本当の価値を追求し、どのように社会に広めていくかのアプローチを、それぞれの登壇者の方々が具体的な活動事例などを発表しながら、歯科と企業で真剣に向き合い、考える貴重な場となりました。

予防歯科の”本当の価値”と真剣に向き合う

「予防歯科」と聞いて、皆様はどんな事を思い浮かべますでしょうか?最近ではテレビCM等でも 良く聞くようになった言葉ですね。「歯科」という言葉が付いているため、皆さんは歯医者さんで行われることだけを想像されるかもしれません。今回のセミナーを通じて湖池屋が学んだ事は、「歯を守りたい」気持ちを自分でしっかり持ち、自分で「歯を守る」行動をとることが、まずは大切であるということです。 今回のセミナーで登壇された方々は、患者さんのその気持ちや行動を「パートナー」として支えるために、蓄積されたデータと、新たな知識や仕組みを創出しながら、日々真剣に向き合っていらっしゃいます。 生涯に渡り自分や家族の歯を守る、という共通の目標を持ってくれるパートナー(歯科診療所)との出会いが、 生涯健康でいる時間を長くすることの大きな鍵になることを、改めて感じるセミナーとなりました。

富士通が運営するこちらのサイトでも予防歯科に関する記事が掲載されています。
【あしたのコミュニティーラボ】
http://www.ashita-lab.jp/lab/oral_qol/


本誌乳酸菌Pressにも多く掲載させていただきました、予防歯科の世界的権威。「歯科医療におけるイノベーション」をテーマに、「生涯に渡り口腔内の健康を維持する価値」や、「(患者さんに)提供した歯科医療のアウトカムの評価」の大切さなど、来場された予防歯科を志す歯科医師、衛生士の方々へ次々と新しい観点で提唱をされました。未来に向かって「(80歳で歯を28本残す)“8028”」を実現させる為に科学的根拠に基づいた治療の必要性や、企業の未来の成長も見据えた、予防歯科の正しい知識や医療の啓蒙、普及への献身的な活動が、とても印象的でした。




乳酸菌Press.Vol4でも掲載させていただきました、東京都・東伏見の若き名歯科医師。既にクラウドサービスを導入しており、利用のメリットとして、診療プロセスの中での様々な診療情報提供ができ、患者がいつでも取りに行けて安全に保管できることを説明。またクラウドの主な利用目的として、@治療の質の担保A初期治療とメインテナンスの質の担保B自分ゴト(患者さんが)として捉え、セルフケアの質の担保 などの有効性などを説明されました。虫歯や歯周炎のコントロールをしないまま「修復治療」のみを行うリスクや、患者さんと生涯に渡ってパートナーシップを築くための「診断プロセス」に関するプレゼンが印象的でした。




クラウドサービスの価値を歯科医療現場に伝える活動とともに、予防歯科医院と富士通SEの橋渡し役を担われています。予防歯科医院と企業の連携を推進するキーマン。登壇では富士通様のヘルスケア事業分野と未来医療ビジネスセンターの取り組みに始まり、歯科クラウドサービスで目指す価値提供や、日吉歯科診療所での事例などを紹介されました。歯科医のみならず、湖池屋をはじめビジョンに賛同する他企業とも業種の枠を超えて協業し、本気で予防歯科医療の普及に具体的に取り組まれています。




LS1ショップの店長も兼務する湖池屋のヘルスケア事業の責任者。湖池屋の予防歯科への参入のきっかけとなったTV東京「カンブリア宮殿」に出演された日吉歯科診療所・熊谷崇先生との出会いから始まり、湖池屋社員への歯科メインテナンス費用補助の福利厚生制度導入に至るまでのプロセスを説明。また、予防歯科の必要性や価値の啓蒙活動も行っている本誌「乳酸菌PRESS」での予防歯科医院からの正しい知識の発信、学校やスポーツクラブでの予防歯科普及活動を紹介しました。




他、下記登壇者の方々が、クラウドサービスの具体的な事例を交え、目指すべき歯科診療についてのプレゼンを実施されました。
*日吉歯科酒田診療所・前田 奈美様(歯科衛生士)
*あすなろ・デンタルケア金谷 宏樹院長・村上 明菜様(歯科衛生士)
*Apple Dental Center花岡 祐み子様(歯科衛生士)