あなたの未来を守るライフスタイル情報誌乳酸菌PRESS2018
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歯磨きだけではありません!気軽にできる口腔ケア習慣

口腔内の健康を維持するために大切なことと言えば、歯ブラシや舌ブラシ、口腔内洗浄など食後のケアが一般的です。しかし、食べたり飲んだりしながらでも口腔内ケアができてしまうことをご存知でしょうか?
中々、こまめにケアが出来ない時でも、飲食中、同時に口の中の健康も守れたら一石二鳥ですよね。今回は、ちょっと意外な食べ物・飲み物を活用した口の中の健康を考えていきましょう。


こんなに大事!“唾液”の役割!!

私たちの口の中は食事の最中だけではなく、常に唾液が分泌されています。唾液は糖分の分解を進め、食べ物を飲み込みやすくする働きが有名ですが、実は、口腔内を洗浄し抗菌作用を発揮しながら、口腔内の正常な環境を保ってもいるのです。ですから、唾液が十分に出ていないと虫歯や歯周病になりやすくなったり、口臭の原因になってしまいます。
最近、柔らかい食べ物を好む方が増えていると言われていますが、これはNG。適度に歯に刺激を与えることは、唾液の分泌を促すことにつながり、さらには、丈夫な歯の育成にも役立ちます。食材の硬さを活かしたメニューや調理法を選ぶことも大切な口腔ケア。そして、歯応えのある食べ物もオススメです。例えば、お肉や根菜類をしっかり噛んで食べる、おやつにはおせんべいを選ぶ、口寂しいときはガムを噛むなど。
また、乳酸菌の種類によっては歯周病菌を抑える働きに期待が持てるものもあるので、乳酸菌を活用したタブレットのようなものを選ぶのも良いでしょう。


カテキンはガードマン役!!

日頃、何気なく飲料類を選んでいるという方に、実践して欲しいことが口腔内を守るドリンク・チョイスです。飲料に含まれる成分の中には、口の中を守る役目をするものがあるからです。その代表のひとつが緑茶に多く含まれる「カテキン」。
カテキンは、ポリフェノールの一種で、緑茶の渋みの主成分でもあります。茶葉によって形が異なるカテキンが存在していますが、抗酸化作用に加えて抗菌作用や虫歯予防に期待が持てると言われている成分。
例えば、虫歯はミュータンス菌が歯表面に付着し、酸をつくり出すことで、歯の表面のエナメル質が溶けてしまうことが大きな原因となりますが、カテキンはミュータンス菌の増殖や付着を抑制すると考えられています。さらに、風邪のウィルスや食中毒の原因菌などを抑える働きにも役立つと言われていますから、口腔内の健康はもちろん、日頃からの体調管理にもオススメです。


 毎日のちょっとした気づかいが、口の中の健康を維持します。お菓子や飲料を選ぶときにも参考にしてみて下さい。


馬渕知子院長

マブチメディカルクリニック 馬渕知子院長

2003年 東京医科大学医学部医学科卒業
2003年 東京医科大学病院 勤務
2008年 マブチメディカルクリニック開設 同院長
2008年 株式会社 THE DOCTORS INC.設立
2011年 学校法人 食糧学院 理事 就任
      学校法人 食糧学院/
      東京栄養食糧専門学校/東京調理製菓専門学校 講師

<出版>
『からだを救う、水の飲み方、選び方』(講談社)・
『朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる』(クロスメディア)その他、多数

<テレビ出演>
日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」
テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
フジテレビ「めざましテレビ」その他、出演多数