あなたの未来を守るライフスタイル情報誌乳酸菌PRESS2017
NO.
7.8

「予防歯科」名医を訪ねる

予防歯科を日本に根付かせることが使命

M,デンタルクリニック 松野歯科 松野 英幸院長インタビュー

予防歯科を日本に根付かせることが使命 M,デンタルクリニック 松野歯科 松野 英幸院長インタビュー

クリニック開設の経緯ついて教えてください

父親の幼馴染に歯科医がおりました。実に品格のある方で、お医者さんは小学生の眼には実にまぶしく映りました。そして自分も歯科医になる夢を抱きました。ところが歯科大学を卒業するころには、人生の選択を誤ってしまったと後悔するほど歯科医療に魅力を感じることが出来なくなりました。削って詰める、歯が無くなれば入歯を作る場当たり的な行為に科学性を見いだせなかったのです。そこで分子生物学の研究を志し、口腔外科へと進みました。開業の意思も全くありませんでしたが、愛知県がんセンターでの研究に勤しんでいたころ、山形県の日吉歯科診療所、熊谷 崇先生の講演をお聞きする機会がありました。診療所の日々の臨床からもたらされた数々の臨床データがもたらす意義の大きさ、削らない医療つまり予防医療の凄みに圧倒され、『日本の歯科医療を変革する!』という強い言葉に感動致しました。これを期に一次医療者になるべく開業準備を始めました。

清潔感が漂うクリニックの外観・待合室・メインテナンスルーム

清潔感が漂うクリニックの外観・待合室・メインテナンスルーム

清潔感が漂うクリニックの外観・待合室・メインテナンスルーム

どのような患者さんがいらっしゃいますか

予防歯科としての認知が広まり、健康な方の予防目的の受診が増えました。もちろん疾患を抱えて来院される方もいますが、予防歯科に特化された医院のシステム、スタッフからの啓蒙による予防の意義の認識、その価値への気付きにより多くの方に、メインテナンスを実践して頂いています。当医院は、次の世代の健康観を育成することをテーマとしており、小児とその母親の受診が全体の8割近くを占めます。そして母親への教育を最重要項目としております。

患者さんに対して「なぜ、定期的なメインテナンスが必要なのか?」を
どのようにご説明されていますか?また、患者さんの反応はいかがでしょうか?

初診時のカウンセリングで、患者さんに対して『将来どうありたいか!』『どんな自分でいたいのか!』といった目標を明確にして頂いております。『どうすれば健康を維持できるのか、それによってどのような利益がもたらされるのか。』を理解して頂くことに尽力しております。将来の自己実現への興味が、この取り組みにより生まれ、メインテナンスの継続に通じています。当院のメインテナンスは医療制度に則り、全て自費診療です。歯の価値に気付いていない方にとっては高額でしょうが、このカウンセリングにて目標が定まった方には、決して高いハードルではないのです。

メインテナンス専任衛生士・大村さん

メインテナンス専任衛生士・大村さん

衛生士さんにカウンセリングを受ける患者さん

衛生士さんにカウンセリングを受ける患者さん

まだ広くは知られていませんが、「口腔疾患と全身疾患の
相関関係」についても大切ですよね

口腔は全身の一部でありながら、これまで医科・歯科の垣根と同じく別々に扱われてまいりました。しかし生活習慣病という観点では、双方同じテーブルの上で考えなければならない疾患であることは既に明らかとなり、病因を考える上で、いかに炎症をコントロールするか、つまり患者さんの生活習慣全体に重きを置かねばならなくなっています。医科の先生の認識も深く、歯科検診目的の紹介が随分増えました。

衛生士さんや他スタッフの方々との連携で、
大切にしていることを教えてください

一番大切なのは自院の医療理念に皆が集うことが出来ているか、信念を共有出来ているかに尽きます。院内で行われる日々の営みにはすべてに訳があり、それを皆が確り理解して初めて医療の質を生み出すことが出来るからです。当院の社会に対する使命は、『予防医療を日本に根付かせること』であり、スタッフ全員がこの目的のために邁進しております

乳酸菌LS1のお客様や市民の方々へ、
予防に関するアドバイスをお願いします

何事も最初が肝心と言います。皆さまにとって一番大切なのは、まず予防歯科や、それに関連する健康であることの価値に興味を持って頂く事です。そして理解から気付きへと変わり、希望を実感することが出来ます

予防歯科を日本に根付かせることが使命 M,デンタルクリニック 松野歯科 松野 英幸院長インタビュー

M,デンタルクリニックの皆様。とても明るい雰囲気です。

メインテナンス専任衛生士・大村さん

7/14クリニック内で実施したプロバイオティクス・乳酸菌LS1の説明会

衛生士さんにカウンセリングを受ける患者さん

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