あなたの未来を守るライフスタイル情報誌乳酸菌PRESS2017
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お医者さんに、ほめられる"お菓子"を食べよう!?



「お菓子」と聞くと、「体に悪い」「太る」「虫歯になりやすい」など、あまり良いイメージを持たないことも多いかもしれません。しかし、ちょっとした工夫や使う食材を選ぶことで、体に役立つお菓子に生まれ変わることが可能。そして、その鍵を握るひとつが「乳酸菌」です。最近、お菓子売り場やコマーシャルなどでもよく「乳酸菌入り」のお菓子を目にすることが多くなったと思いますが、これも、"乳酸菌パワー"を活用したものなのです。


では、なぜ、乳酸菌が良いのでしょうか?
その最も大きな理由は、腸内環境を改善し、お腹の調子を整える為の働きがあることです。私たちの腸内には、約数百種、600兆以上の多種多様な細菌が生息していると考えられていますが、この腸内細菌の状態によって健康が左右されることが次々と分かり始めているからです。

腸内細菌は大きく分けて3種類。「乳酸菌」に代表される「体に良い働きをする善玉菌」、「病原性大腸菌・黄色ブドウ球菌」に代表される「体に悪い働きをする悪玉菌」、このどちらにも属さず優勢な菌に見方をする「日和見菌」。この3種類が、善玉菌2割・・悪玉菌1割・・日和見菌7割で腸内環境を保つことが健康を維持する上で大切であると考えられています。


何らかの理由で悪玉菌が増えてしまうと、有害物質が増えたり腸内が炎症を起こしやすくなることで、便秘や下痢など胃腸症状の原因になるばかりか、これらの物質が腸から吸収され全身にまわれば、肌荒れや倦怠感、アレルギー症状の憎悪や生活習慣病にまでつながるとも言われていますから、注意が必要です。また、腸は免疫力にも関係する重要な場所ですから、病気の予防にも健康な状態を維持したいものです。


\ そんな腸内環境のバランスを改善するサポートとなるのが乳酸菌なのです。/

さらに、最近、乳酸菌の新しい働きにも注目が集まっています。なんと、乳酸菌の種類によっては、口腔内の健康な状態を維持し、歯周病菌の繁殖を抑えることに期待がもてるのです。


歯周病菌が感染することで起こる歯周病は、現在、20歳代で約7割、30〜50歳代は約8割、60歳代は約9割の方がもっているとされる生活習慣病のひとつ。しかも、丈夫な歯の維持にダメージを与えるばかりか、口臭の原因になったり、体内に歯周病菌が入り込むことで糖尿病を悪化させたり、脳卒中や心筋梗塞を起こす危険性を2〜3倍にも増やすとも言われています。


チョコレートやクッキーなどに乳酸菌を使った「食べる乳酸菌のお菓子」だけでなく、これからは飴やラムネなど「なめる乳酸菌」も健康に役立つお菓子として活躍して欲しい時代。お菓子は、老若男女問わず、毎日を楽しく彩ってくれる存在です。だからこそ、体に役立つお菓子を選んで、元気な毎日にも役立ててみてください。

馬渕知子院長

マブチメディカルクリニック 馬渕知子院長

2003年 東京医科大学医学部医学科卒業
2003年 東京医科大学病院 勤務
2008年 マブチメディカルクリニック開設 同院長
2008年 株式会社 THE DOCTORS INC.設立
2011年 学校法人 食糧学院 理事 就任
      学校法人 食糧学院/
      東京栄養食糧専門学校/東京調理製菓専門学校 講師

<出版>
『からだを救う、水の飲み方、選び方』(講談社)・
『朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる』(クロスメディア)その他、多数

<テレビ出演>
日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」
テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
フジテレビ「めざましテレビ」その他、出演多数