あなたの未来を守るライフスタイル情報誌乳酸菌PRESS2017
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予防歯科のトップランナー『日吉歯科』酒田診療所

『プロフェッショナル-仕事の流儀-』『カンブリア宮殿』に登場!

予防歯科の世界的権威 熊谷崇理事長率いる「日吉歯科」でLS1の試食販売を始めました。


「スナック菓子メーカー湖池屋と日吉歯科様との出会い」

日吉歯科様との出会いのきっかけは、約1年前にさかのぼります。テレビ東京「カンブリア宮殿」 の放映を筆者(コイケヤLS1ショップ店長・青島 健二)が見たことから始まりました。番組内で「歯は治療するのではなく、予防するものだ」と語られていた熊谷 崇理事長にお会いすべく、即座にお電話をさせていただきました。緊張のあまり、しどろもどろになりながらも熊谷理事長からの第一声は、「今週末に歯科医向けの勉強会があるので、是非参加してみてください」という温かいお言葉でした。

市民の約3割が受診、約1割が定期的に通う歯科診療所」

テレビ番組を見てから3日後、私は日吉歯科酒田診療所へと向かい、羽田空港から1時間強で初めて山形・庄内空港に降り立ちました。前号(乳酸菌PRESS 3月号)でも触れましたが、日吉歯科は酒田市の人口(約10.5万人)の3割が受診し、1割以上が定期的なメンテナンスに通うという、データ的には驚愕の歯科診療所です。空港で待機しているタクシーの運転手さんたちに、試しに軽くインタビューしてみました。「日吉歯科さんという歯医者さんをご存知ですか?」驚くことに知らない運転手さんはいませんでした。さらに、「飛行機を使って全国からお客さんが来ているよ。」と、さらに驚愕のコメントを聞きました。初訪問で酒田診療所での「歯科医向けセミナー」に参加をさせていただきました。登壇された熊谷理事長は、2014年4月から「メンテナンス」を「自由診療」として始められた経緯から始まり、予防を推進することで生まれる新しい経済的満足の可能性、口腔の健康の価値を高める必要性など、日頃はなかなか着眼できない革新的なテーマを、医師ではない私でもわかりやすく、次々と話されました。「世界レベル」の歯科診療所に終日滞在し、私が今まで持っていた歯科の概念を大きく覆す内容が多々あり、目を見開かされたなような感覚を、今でも鮮明に覚えております。熊谷理事長が率いる酒田診療所の皆様は、真剣に「市民の健康を世界一にする」という目標を掲げ、強い信念の元に遂行されていることが、患者さんとの信頼関係を揺るぎないものにしているのだと感じました。「予防」という概念を真剣に考える上で、まずは私たちが「いつまでも健康でありたい」と思うことからが始まりであり、健康であることがあたりまえではなく「価値」と捉えられるかが、日々の生活においては個人の責任であると思います。

閑静な街並みの中に和洋折衷の特徴的な外観で立つ日吉歯科酒田診療所
酒田診療所の医師、歯科衛生士の皆さんにLS1の紹介をする熊谷理事長
乳酸菌LS1と予防歯科の向きあい方を考える

日吉歯科様より帰社後、2002年に発売後、初めて乳酸菌LS1を全面リニューアルし、新商品を発売するという計画を立てていた時期でしたので、改めてどのような順序で、どのような活動をしなければならないのか、再考する日々が始まりました。

「歯みがきプラス乳酸菌」というコンセプトによって刷新されたLS1のパッケージデザイン

そもそも乳酸菌LS1は、薬事法の規制により、その効果を明確に謳うことができません。「予防歯科」について正しい知識を学び、真剣に向き合う機会を得たことで、ホームケアの一助となるためのブランドリニューアルへの示唆となり、議論は社内で大いに熱を帯びていきました。結果、洗面所等に置かれても清潔感を感じていただけるデザインへの変更、お子様もなめやすいフルーツの味、といった新商品開発に至り、2016年4月にブランドの刷新と新商品の発売に辿り着いたのです。(写真右)

予防メインテナンスを患者として体験

予防歯科への理解や知識をより深め、まずは自分達が健康になることを目指し、前号(乳酸菌PRESS 3月号)で掲載しました日吉歯科汐留診療所(2016年3月開設)・熊谷直大所長のご協力を仰ぎながら、私とLS1ショップの社員である佐久間店長代理2名が、実際にメンテナンスを始めました。正直に言えば、「歯が痛くもないのに歯医者さんへ通う」ことに慣れていない2名です。「歯医者さんに行く」というと、皆さん「痛い」「怖い」「面倒くさい」というイメージが浮かぶ方々もいらっしゃると思いますが、痛みや辛さとは真逆で、とても気持ちが良く、リフレッシュでき、口の中を汚すのがもったいなくなる感覚になりました。日吉歯科様が推奨されておりますMTM(メディカル・トリートメント・モデル)は、口腔内の状態やだ液の分析を、詳細で科学的なアプローチで診察することから始めるという、いままでの概念にない診療でした。メインテナンスの有効性や必要性について、患者さんに対し『見える化』を実現され、患者さんが健康の維持・増進により傾く様なコミュニケーションを笑顔で創り出されておりました。あたりまえの事かもしれませんが、「健康でありたい」と思う患者さんは、医療現場での詳細な治療方法や、患者さん自身の口腔内の具体的な数値の変動や数値のレベルの比較、またどのようなホームケアが必要なのかを詳しく知りたい、という気持ちになるのが当たり前であり、それを商品やサービスを作る私たちが医療の現場で感じ取れる機会となりました。「健康であり続けること」を真剣に考えている方々に対して、口腔内や全身の健康に関する知識、また医療の知識を患者さんに正確に伝えたり、それを実現する機会をどのように創出していくのかを、医療現場や企業が真剣に考え、具体的な活動を実行できる環境を整えていくことが、皆様の未来の為に必要であり、湖池屋もその一助にならなければと改めて思っております。

日吉歯科が推奨する「MTM(メディカル・トリートメント。モデル)の一連の流れ」
乳酸菌エルエスワン・酒田からのチャレンジ

2017年3月初旬、私たちは日吉歯科酒田診療所の研修室に伺いました。日頃は、院内の方々や、他県より研修に来られる歯科医や歯科衛生士さんが、様々な勉強をされる場所です。酒田診療所の歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手の方々総勢約40名の方々へ乳酸菌LS1の商品説明や、「乳酸菌PRESS」でも毎月掲載をしている競技スポーツ選手、チームへの予防歯科に関する活動のご紹介です。初めての出会いから約1年2ヵ月、私たちに様々な知識と経験の機会を与えてくださった予防歯科の正真正銘のエキスパートの方々より、今後もご意見やアドバイスをいただくことを目的に実施させていただいた、貴重な会です。参加された方々から時折笑いも出るあたりは、「スナック菓子メーカーの湖池屋」が、テレビでも取り上げられた秀逸な歯科診療所で説明会を実施しているという「異色の組み合わせ」の影響でしょうか、新たな発見や発明が生まれる予感も感じます。そして、同診療所での乳酸菌LS1の試食販売が開始されました。単なる販売ではなく、同時にLS1を試していただく診療所のスタッフの皆様と合わせ、口腔内及び全身の健康維持・増進のモチベーションが非常に高い方々からの評価をヒアリングすることを大切に考える新たなチャレンジです。このチャレンジの先には、乳酸菌LS1を真剣にお使いいただいている「健康でありたい」というお客様に対して、お役に立てる新たな商品作りや、研究、サービスにつなげていくことが私たちLS1ショップの使命です。

診療所の受付に「乳酸菌PRESS」とともに並べられた乳酸菌LS1
乳酸菌LS1の説明会には酒田診療所のスタッフ総勢40名が参加

profile

熊谷 崇 さん

1942年生まれ
東京都出身
日本大学歯学部卒。1980年山形県酒田市に開業(日吉歯科診療所)。マルメ大学名誉博士号、日本大学客員教授、東北公益文化大学理事。虫歯や歯周病の進行を防ぐ『予防』の分野で『革命的』とすら評される実績を残してきている。痛みを治す歯医者ではなく、痛くならないための歯医者を目指している。関連書籍:歯を守れ!予防歯科に命を懸けた男(日吉歯科診療所・熊谷崇の挑戦)