あなたの未来を守るライフスタイル情報誌乳酸菌PRESS2017
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7.8


プレイバック「甲子園出場」までの激闘

花咲徳栄高校、第99回 全国高校野球選手権大会で初優勝!

総勢137名の部員を中心とした花咲徳栄の応援団。

花咲徳栄高校、第99回 全国高校野球選手権大会で初優勝!

【左】7回目からリリーフした背番号1・エースの清水投手。プロも注目する快速球で甲子園を引き寄せました。
【中央】今大会注目のスラッガー・3番の西川選手。左右に打ち分け、俊足でベースを駆け抜ける。
【右】決勝戦の先発を任されたのは背番号10・綱脇投手。6回まで丁寧にゲームメイク。

3年連続5度目の埼玉県大会優勝

埼玉県大会決勝の相手は春季大会5年連続の関東王者であり、このチームとなって3度目の対戦となった浦和学院高校。過去2試合はどちらもサヨナラまでもつれる熱戦を繰り広げた強豪校同士の対決に、球場は大いに盛り上がりました。
花咲徳栄高校注目の先発投手は綱脇慧投手(3年)。エースの清水達也投手(3年)が控える中、序盤どのようなピッチングをするかに注目が集まりました。
初回、相手先発投手の渡邊勇太朗投手の立ち上がりを攻め、2アウトながら満塁の場面を作るも得点のチャンスを生かせない。対する浦和学院も綱脇投手の投球に狙い球を絞れず、お互い無得点のまま中盤へと進みます。
1番打者から始まる5回表の花咲徳栄の攻撃でついに試合が動きました。
0アウト一塁から2番主将の千丸剛選手(3年)がライトオーバーの二塁打でランナー二、三塁とチャンスを広げる。続く3番の西川愛也選手(3年)はフォアボールを選び、0アウト満塁。ここで迎えるはプロの球団スカウトも注目する4番の野村佑希選手(2年)。

乳酸菌LS1を練習時に持ち込む選手たち。

スタンドからの大声援を背にバッターボックスに立ったものの、浦和学院のエース・渡邊勇太朗投手の前に空振り三振。1アウト満塁になったところで、浦和学院は渡邊投手を代えて継投策に出ます。ここから試合が大きく動きました。
次打者、5番須永光選手(3年)はボールをしっかりと見極めて、押し出し四球で待望の先制点をもぎ取ると、続く6番7番とまたも押し出しでこの回一挙4点。一気に4-0と花咲徳栄高校が試合の主導権を握りました。
7回からはエースの清水達也投手(3年)がマウンドに上がり、持ち味の快速球でヒットを許さない投球で試合を締め、5-2で浦和学院高校に雪辱を果たし、見事甲子園出場を決めました。



塚原謙太郎トレーナーレポート

「プレー以外の生活面が徐々に改善され、全員がチームをけん引するという意識が上がり、チーム力が確実に上がってきた」
昨秋の新チーム発足時、最初の公式戦である秋季大会では浦和学院に決勝でサヨナラ負けするなど、勝ちきれない試合が続きました。
冬場のトレーニングは花咲徳栄名物の砂場トレーニングで足腰を鍛えたり、加圧で筋肉に負荷をかけた状態でのトレーニングを徹底し、体幹を中心に体をいじめ抜きました。選手たちも根をあげながらも、必死についてきてくれたので、真夏の連戦を戦う体力と精神力もその練習で鍛えられたのかもしれませんね。
プレー以外では、当初は私も含め、コーチ陣が1から10まで指示を出さなければ動かなかった選手たちでしたが、時間が経つにつれ、自分たちで準備や片付け、周りに気を配るなど生活面が徐々に整うようになりました。自らの道具や体のケアなどもその頃から気をつけられる選手が増えてきたように思います。

冬場の体幹・下半身強化トレーニング。砂場で行う名物メニュー。

春の大会も決勝で負けるなど、浦和学院の壁を破れずにいましたが、冬から春、春から夏と季節を越えるごとに『全員がチームをけん引する意識』が高まり、チーム全体の力がよりアップしている印象を受けましたね。
夏の決勝後に岩井監督も「こつこつと積み重ねてきたことが結果に繋がりました」と目を細めました。
昨年の高橋昴也投手(2016ドラフト2位・広島)のような大黒柱はいませんが、「夏には必ず勝つ」という強い気持ちで全員で一丸となって戦い、一戦一戦チーム力をつけているので、全国制覇を現実なものにできるだけのチームになってきたのではないでしょうか。