立命館大学との産学共同研究発表
スポーツ選手の栄養摂取と口腔ケアの産学共同研究発表
第64回「 日本栄養改善学会」にて立命館大学と共同研究発表をしました。
2017年9月13日〜15日の3日間、徳島にて「日本栄養改善学会」が開催され、湖池屋として初めて参加をしました。「食を通じた健康作り」は、食品メーカーである湖池屋にとって大切なテーマです。「栄養学の新潮流」をメインテーマとした同学会にて、立命館大学スポーツ健康科学部・海老研究室(スポーツ栄養学)の皆さんとの共同研究に関する示説発表の様子をお伝えします。
通常の食事に加え、体づくりのための補食、試合や練習時に必要不可欠な水分補給など、スポーツ選手は喫食回数がとても多く、それに応じた口腔内ケアが必要です。また、虫歯や歯周病のリスクが高いことが懸念されます。そんなスポーツ選手たちに対して栄養摂取の観点と、口腔内ケアの観点の両輪で、スポーツ選手の健康や体調管理、パフォーマンス向上をテーマに、2016年10月より立命館大学・海老研究室との共同研究を始めている湖池屋LS1 チーム。今回の発表演題は「高校女子アスリートに対する口腔内環境の現状と介入による改善効果の検討」です。
研究結果の一部になりますが、スポーツ選手は虫歯や歯周病の原因にもなってしまう「糖質を多く含むもの」の摂取が多い傾向にあります。反面、糖質は運動時のエネルギー源にもなるので、必要量を摂取することもパフォーマンスには大切になります。競技スポーツは幼少の頃から始めるケースが多く、成長期に「競技のための栄養摂取の習慣」と「口腔ケアの習慣」のバランスがとれていない期間が長く続くことが、大変怖いリスクです。
「未来のスポーツ界を担い、未来に世界で活躍する選手を守りたい。」「その選手を育成する指導者の方々に正しいことを伝えたい。」湖池屋と立命館大学・海老研究室が共同研究をするきっかけとなったテーマです。食事を中心とする栄養摂取の正しい知識と大切さを研究し、楽しさを追求しながら、口腔内ケアのあるべき姿を皆様へお伝えできます様、湖池屋LS1 チームは共同研究を継続していきます。
今回の学会で国立スポーツ科学センターの方々とのシンポジウムの座長を務められた、立命館大学・海老教授。「アスリートの食の担い手」のみならず、管理栄養士として「公認スポーツ栄養士」の養成にも尽力されています。